特長
InterSim(インターシム)とは?
電子回路&ディジタル信号処理シミュレータInterSimは、電気・電子回路シミュレータであるCircuitViewerの全機能を持ち、更にディジタル信号処理の様々なアルゴリズムを電子回路と同じように構成して同時にシミュレーションできるCircuitViewerの上位互換となるハイブリッド型シミュレータです。
CircuitViewerと同様に、様々な方面より「高機能なのに使いやすい!」と驚嘆の声をいただいております。
本製品は、回路図を編集中でも常に解析・表示を続け、部品定数を変更した瞬間に波形も変わるインタラクティブ解析機能で、他の回路シミュレータとは一線を画しています。
直感的な操作で、回路アイデアが思いつけばすぐにシミュレーションして、短時間で試行錯誤しながらアイデアを実現できます
SPICEやMATLABなどのシミュレータをお使いの方でも、より効率化を図ることができます。
日本で自社開発し発売開始から8年、これまで、企業様をはじめ大学や個人のユーザー様にも導入していただいております。
使い易いシミュレータ
- アイコンや計測器のスイッチなど、視覚的な面で、「直感的」な分かりやすさを取り入れています。
- 回路を作りながらシミュレーションができる、インタラクティブ/リアルタイムなシミュレータです。
- 回路図の変更がトリガーとなり、オシロスコープなどの波形が瞬時に変化します。このため、シミュレーションの手間がかからず、リアルタイムかつインタラクティブなシミュレーションが行えます。
- 日本語表記なので、マニュアルがなくても容易に使えるシミュレータです。
- 他のシミュレーションエンジンを使うことなく、弊社独自のシミュレータですので、全て日本語の表記です。マニュアルの代わりに、「ユーザーズガイド」がアプリケーションと一体となっていますので、買ったその日からシミュレーションが可能です。
回路設計、回路解析に最適なシミュレータ
- それぞれの部品には標準的な定数が設定されていますので、部品を置いて配線をして信号源や直流電源の値を設定すれば動作を開始します。その後、抵抗やコンデンサ、コイルなどの定数を設定する、あるいはさらにトランジスタの接合容量などの設定をして動作解析を進めます。
- 例えば、2SC1815のような部品の型名が分からなくてもシミュレーションができます。特殊な部品は、データシートなどを参照しながらパラメータを設定してシミュレーションしながら、どのような部品を選べば望む回路が設計できるのか確認できます。
ラインナップ
InterSim5 ハイブリッドエディション
(InterSim4、CircuitViewer4.0/5の上位互換シミュレータです)
InterSim5の新機能
シミュレータ部品と信号源の強化
- 部品数(500個)、ノード数(375)までの大きな回路のシミュレーションができるようになりました。
- シグナルジェネレータでは、外部入力により出力信号に周波数変調や位相変調を掛けられます。VCO(Voltage Controlled Oscillator)として使ってPLL(Phase Locked Loop)もシミュレーションできます。
- ディジタル信号処理用のディジタルフィルタ設定ダイアログの中で、FIRディジタルフィルタのフィルタ係数を求めることができるようになりました。ローパスフィルタかハイパスフィルタかを決めて、カットオフ周波数とフィルタ数を入力すると自動で係数が求まります。容易にディジタルフィルタを使いこなせるようになりましたので、ディジタル信号処理に便利に使えます。
- ご要望が多かった電気的にON/OFFできるアナログSWが使えるようになりました。
- 人工知能(AI)に使われるシグモイド関数や複素信号処理に使われる偏角関数、sin関数、モジュロ関数が使えるようになりました。
- ロジック部品への伝搬遅延時間の設定ができるようになり、より現実に近いシミュレーションができるようになりました。
計測機能、エディタ機能の強化
- オシロスコープには、リサージュ波形の表示/波形メモリ機能・波形スクロール・拡大等多彩な機能が追加され強化されました。
- 周波数アナライザでは、新たにフィルタ回路の解析する時に使う群遅延の測定ができるようになりました。
- 回路図上に、図形(直線/円/楕円/四角形/丸角矩形)を描くことができるようになり回路図の表現力を増すことができます。
- ビットマップを、回路図上に貼り付けることができるようになりました。また、InterSim回路図やオシロスコープなどを画像(ビットマップ)として、他のアプリケーション(Word,Excel)等に貼り付けることができます。
強化された部品と信号源の一例
■周波数変調(FM波)
変調入力信号の大きさで出力信号の周波数が変わります。
出力周波数=設定周波数×(1+変調入力電圧)
設定周波数=10kHzの場合、以下のようになります。
変調入力=1Vでは、出力周波数は、20kHzになります。
変調入力=0.5Vでは、出力周波数は、15kHzになります。
変調入力=-0.5Vでは、出力周波数は、5kHzになります。
変調入力=-1Vでは、出力周波数は、0Hzになります。
■位相変調(PM波)
変調入力信号の大きさで出力信号の位相が変わります。
以下のようになります。
変調入力=π(3.1416V)で、
出力信号の位相は、π(180°)進みます。
変調入力=π/2(1.5708V)で、
出力信号の位相は、π/2(90°)進みます。
変調入力=-π/2(-1.5708V)で、
出力信号の位相は、-π/2(-90°)遅れます。
変調入力=-π(-3.1416V)で、
出力信号の位相は、-π(-180°)遅れます。
■ディジタルフィルタのフィルタ係数の設計
サンプリング周波数、フィルタ係数の数、カットオフ周波数、ハイパス/ローパスフィルタの区別を設定後「FIRフィルタ係数を作成」ボタンをクリックするとフィルタ係数が求められます。
設計したフィルタ係数をクリップボードに転送してメモ帳などに貼り付けてテキストファイルにすることもできます。
■アナログSW
以下のように、6種類のアナログSWがあります。
SWの切り換わり時に時間的な遅れはありません。
スレッショルド電圧は任意に設定できます
(デフォルト1.5V)
1回路-1接点(制御信号C)、1回路-2接点(制御信号A)
1回路-4接点(制御信号A,B)、2回路-1接点(制御信号C)
2回路-2接点(制御信号A)、4回路-1接点(制御信号C)
■関数ブロック
様々な信号処理をするために使う関数部品として、以下の4種類があります。
シグモイド関数:人工知能(AI)をシミュレーションする時に使います。
偏角関数:実部(r)、虚部(i)を入力として、偏角(θ)を出力します。
sin関数:偏角(θ)を入力として、sin(θ)を出力します。
モジュロ関数:入力信号を2πで割った余りがπより大きい時は、2πを引きます。-πより小さい時は、2πを加算します。
■ロジック部品の伝搬遅延時間
入力信号が入ってから出力信号が出るまでの伝搬遅延時間
を設定できます。
全てのロジック部品(AND/OR/NOT/Flip-Flop)に設定でき
ます。
より、実際に近いシミュレーションができるようになり
ました。
尚、回路図上の全てのロジック部品への共通設定もできます。
強化されたエディタ・測定機能の表示例
■リサージュ波形
基準信号と被測定信号の周波数や位相、大きさによって、様々な形のリサージュ波形を表示できます。
8CHオシロスコープで、4つのリサージュ波形を表示できます。
■オシロスコープのスクロール
オシロスコープを「FREEZE」で止めてから、、オシロスコープ画面上をクリックして、左右にスクロールすることができるようになりました。
■オシロスコープの拡大・縮小
オシロスコープを「FREEZE」で止めてから、時間軸(T/DIV)、電圧軸(V/DIV)を変えると、波形の拡大・縮小ができます。
■周波数アナライザ(群遅延)
フィルタ回路の解析を行う時に使う群遅延の測定ができるようになりました。
横軸は周波数、縦軸が群遅延[s]です。
■図形描画
回路画面上に、直線、真円、楕円、四角形、丸角矩形などを書けます。
重要な回路を四角で囲んで見栄えを良くしたりできます。
仕様一覧
InterSim5の仕様一覧につきましては、以下のPDFファイルをご覧ください。
対応OS
(Windows 7 / 8 / 8.1 / 10)
価格
InterSim5 ハイブリッドエディション
90,200円(税込)
以前のバージョンをお持ちの方は、バージョンアップ価格が適用されます。詳しくはこちらをご覧ください。
プレビュー版ダウンロード
本プレビュー版では、製品の機能や使える部品の詳細について解説し、実際に幾つかの回路のシミュレーションを通して、インターシムの使いやすさを実感していただく為にご用意いたしました。また、実際に回路図を作成してシミュレーションすることができます。
プレビュー版の機能について
回路編集画面で自由に回路を作成できるようになりました。
「ユーザーズガイド」を閉じると、回路編集画面に移動します。
製品版(InterSim5)とほぼ同じ回路作成、シミュレーションを体験できますので是非、お使い願います。
プレビュー版での回路編集について
自由に回路作成ができますが、作成した回路図の保存はできません。
ユーザーズガイドに移動すると、回路ファイルは初期化されます。
終了時の状態を保存することはできません。
あらかじめご用意してあるサンプルの回路ファイル以外は開けません。
オシロスコープ(8CH)と周波数アナライザ(4CH)は、1台ずつ使えます。
プレビュー版をダウンロードされるお客様へ
本プレビュー版は、下記のアンケートにお答えいただきますと無償でダウンロードできます。
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ダウンロード方法
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